龍明塾コラム

ここはあくまでもコラムです。高い理想を自由に言いたい放題で、実際の指導とは異なることもあるかもしれません。しかし、このコラムの中に龍明塾が始まったきっかけや、進んでいる方向を知れると思います。まだ見ぬ現実をおもいっきり語ります。

やなせたかし先生を偲んで 

~なんのために生まれて何をして生きるのか

私がPTA会長している年の入学式に、新入生に善と悪についてこんなメッセージを送ったことがありました。
「アンパンマンのように自分を犠牲にして他人を助ける生き方が善であり、ばいきんまんのように人に迷惑をかけてでも自分の欲望を満たそうとする生き方が悪である」「善なる生き方している人には、クラスの友達も、先生も、親たちもみんなが応援する。逆に悪なる生き方している人は、誰も応援しない。」と。
アンパンマンの主題歌の「♪なんのために生まれて何をして生きるのか♪」のフレーズは、アンパンマンのような善の生き方をすることが人生の目的だということを暗示していると、私は信じています。どんな悪人でも自分の子供も悪人にするような教育はしません。
楽天イーグルスが優勝した時正解な言葉は覚えていませんが、嶋選手のこの発言が感動を呼びました。「人(被災者)のために戦うことが、力が湧くことを知りました」。自身のためではなく、他人のために戦うことがより力が増すことの大きな具体例です。これもアンパンマンのマーチの「♪そうだ、恐れないよ、みんなのために、愛と勇気だけが友達さ♪」の価値観に合致します。
今や、アンパンマンは世界中で放送され、世界中で愛されています。私の次女も小学5年生になり、アンパンマンは見なくなりましたが、アンパンマンが好きだった頃を忘れはしません。一生忘れてほしくありません。何故なら生き方を教えてくれた数少ないアニメだからです。
続編
上記は過去に書いたコラムですが、昨日NHKの特番で新しいことを知りました。
「なんのために生まれて何をして生きるのか」の答えは、曲最後のフレーズの「みんなの夢を守るため」だそうでした。やなせ先生は幼児こそ人間の本質がわかると仰っていました。そして先生の予想通りに幼児の年代でアンパンマンは大ヒットしました。震災後、アンパンのマーチが被災地のラジオのリクエストに殺到したそうです。
どこに生まれ、どんな環境に育とうと、結局人間は善を愛し、悪を憎むことは変えることのできない人間の本質ではないでしょうか?