龍明塾コラム

ここはあくまでもコラムです。高い理想を自由に言いたい放題で、実際の指導とは異なることもあるかもしれません。しかし、このコラムの中に龍明塾が始まったきっかけや、進んでいる方向を知れると思います。まだ見ぬ現実をおもいっきり語ります。

龍明塾の奥義 ~可能性を引き出す

「中心軸」と「回転運動」の概念を植え付ける

物理の世界では、円球や回転運動で宇宙が構成されているように、観念や抽象概念の世界でも円球や回転運動をメタファーとして用いられることが多い。円は物理の世界では最も安定した形であり、物事がうまく循環することを回転が速いと言ったりする。頭の回転が速いという表現がその代表的な言いぐさである。そして回転するには中心軸が必要である。
人間の関節も円形運動するように作られている。スポーツの動作とは関節の連携であるため、円形運動の連携にあたる。その中で中心軸を確立することがまずは最初の目標である。いくら理屈で説明してもわかるものではないので、自分で感じとるしかない。
その中心軸が身につけば、大脳にその経路が確立され、スポーツだけだなく、勉強でもその経路を再利用するようになる。今までできなかったことも、プロセスを順序良く処理すれば、難しい動作も習得でき、難解な算数の問題にも落ち着いて取り組むことができるようになる。
そしてさらに人間関係までも「中心」を意識するようになる。家の中の中心は両親であり、教室の中心は先生であり、中心者の言うことを忠実に行うことによって自分にプラスになる。これを自ら悟るようになれば、次の段階で、兄弟や友達をも中心者につなげようとする。
うまく回転して軌道にのること、安定の道でもある。野球選手が素振りを何回も繰り返すように、ミット打ちなどを何度も繰り返す。これだけでは普通の道場と変わりはないが、これよりももっと奥が深い体幹、丹田まで中心軸を掘り下げていき、根本的なことから修正していく。のび太君のような運動神経のない子供でも格好よく運動できるようになる。古武道、伝統武道とは異なり、「静」の状態つまり形のような構えではなく、試合の時の様な軽いステップを踏んでいるような「動」の状態を正とするのが龍明塾の奥義。実際大脳が活発に働くのも後者であり、後者の方が無駄な力も入らない。指導方法はまだまだ試行錯誤しているが、龍明塾で育つ生徒は将来楽しみである。